1964年は「達」、98年には「海」
明治安田生命の公式サイトでは、その年につけられた子どもの名前ランキングが公開されている。過去3回の五輪イヤーにつけられた名前を振り返ると、まず1964年には、男の子の名前に「達也」(5位)がランクイン。同社によると、この年に初のトップ10入りを果たした。「達」の字は「達成」や「到達」などで使われ、「弛まぬ努力のうえメダル獲得をめざす選手の姿に感銘を受けたことも影響したのかもしれません」。
72年の札幌冬季五輪の年には、女の子は「陽子」が首位に。「陽」は太陽を連想させる明るいイメージがあり、五輪を機に世の中が明るく好転していくことに期待を込めたのでは、との見立てだ。
長野冬季五輪のあった98年は、男の子は「海斗」(2位)、「拓海」(5位)、女の子は「七海」(6位)と「海」を取り入れた名前が目立った。同社によると、五輪開催はグローバル化の意識が高まる機会にもなるといい、「海」がつく名前は、子どもに世界で広く活躍してほしいという親の願いが込められている可能性がある、としている。