インドの死者は400万人?
デルタ株に関連して、さらに驚くべき情報も出ている。東京新聞のバンコク電によると、新型コロナのインドの感染死者数は、実際は政府発表の10倍の400万人ではないかと米国の研究機関が推計しているという。
世界開発センター(CDG)が7月20日に発表した調査結果によると、インドでの陽性率や感染者数、年齢層別の致死率など複数のデータを基に分析したところ、6月までの死者数が340万~470万人となると推計。専門家らは、政府の意図的な過少発表ではなく、医療のひっ迫などの事情で実態を把握しきれていないとみている。
人口13億8000万人のインドでは、デルタ株が4月ごろから急拡大。5月には政府発表で1日あたりの新規感染者が40万人を超えていた。
各国政府発表などの世界全体の死者数は計400万人超とされているので、CDGの推計によるインドの死者数はほぼ同規模となるという。
NHKによると、米国ではコロナ感染者が再び増加している。7月22日に発表された1日に報告される感染者の数の7日間平均は、3万7674人と、前の週に比べ52.5%増。入院した人は3521人で32.2%の増加となっている。感染例のおよそ83%がデルタ株と推定されている。
米CDC(疾病対策センター)のガイドラインは、ワクチンの接種を終えた人は原則としてマスクの着用は必要ないとしているが、米国の複数のメディアはバイデン政権がマスク着用の推奨について検討を始めたと伝えているという。