高校時代、社会科教員を夢見ていたのに、まさかの親に土下座からの大学進学断念。そして、プロゲーマーへの道、一直線!
はつめさんが「ロックな生きざま」を爆発させた10代。高校を卒業すると、大きな道が開けていきます。
誰かの人生のお守りになれたらな
はつめ:高校卒業直後に、栄養食を開発している企業が「面白いから一緒にやってみよ」ってプロサポートを承諾してくださって、企業理念的にも「栄養食で頑張ってる人を応援する」というコンセプトの企業だったので、「夢に向かって頑張るはつめさんを応援したい」とおっしゃってくださって、高校卒業後の春にプロとしてデビューしました。上手くいきすぎてます。
いしたにまさき:おめでとうございます。
はつめ:正直怖いです。そこから一年間は、格闘ゲームのアジア圏の大会に出場しました。結果は残せないものの「ものめずらしさ」で名前を売ることはできたので、ゲーマーとしては正直悔しいですが、ビジネスとしてはある意味成功なのかなと思ってます。
いしたに:ほら、そこもロックさと冷静さが同居してる(笑)。
はつめ:よく「達観しすぎ」って言われます。他人からの評価を気にしすぎるのをよくないってよく言われるんですが、正直他人からの評価でお金もらってるお仕事なので、大事かなって。
いしたに:いや、それ達観とはちょっと違うのかもしれないよね。本人の中では、ロックさと冷静さはつながっていると思うんですよ。でも、それは外から見るとわからない。
はつめ:うんうん
いしたにまさき:冷静な部分の方が費やす時間はどうしても長くなるから、みんなの目線にさらされやすい。でも、ロックな部分は、なにせロックだから時間としては一瞬ぐらい、だからそれを見ている人もさほど多くない。でも、ロックな部分で人生の岐路は変わってしまったりするっていう(笑)。
はつめ:正直、ものめずらしさと謎の自信と、謎のメンタルの強度で生きてきた人間として、こんなどうしようもないよくわかんない人間でも生きてたんだよっていうのを、自分の人生をすべてさらけ出すことで誰かの人生のお守りになれたらなって、常に思いながら活動してます。だから、ロックな部分も、冷静な部分も、全部見せたい!
母親はギャルだった(笑)
いしたに:さてさて。ちょっと話をね、実は戻して確認したいことがありまして。
私自身もそうですし、読者の中にもはつめさんの親世代の人もいると思うんですよ。そうなるとね、はつめさんが土下座したときに...。
はつめ:土下座したとき(笑)。
いしたに:ご両親はどういう反応だったのか、すごく気になるのですよ。
はつめ:こんなこと言って、もし父親がこの記事を読んでたら多分怒られると思うんですが...。正直、うちの両親もなかなかにロックな二人で(笑)。
いしたに:パパもママもか(笑)。
はつめ:DNAってすごいなって思いますよね。
父親に関しては、あなたの好きなことをしなさい、と。むしろ、「今のあなたは貴重な存在なんだから大丈夫だよ」と、ゲーマーからの視点で承諾してくれました。で、母親は「正直、大学に行ってほしかった」と言ってました。
いしたに:パパとママで反応違ったわけですね。
はつめ:ただ、あなたじゃ学費払ってもどうせ通わないし、高校すら出席単位ぎりぎりだったのに、それならもう自分の好きなことしていいよ~!好きなことしな~!人生一回だし~!みたいな~。母親はギャルだった(笑)。
いしたに:あははは。
はつめ:私、結構いろいろなことに興味を持っては、すぐに飽きるタイプなんですよね。
いしたに:はいはい。
はつめ:ただ、ゲームだけは本当に人生を通して好きで、両親はそれをしっかりと理解していたので。
いしたに:なるほどなるほど、それはいいね。
はつめ:泥水すすってどれだけ生活が苦しくなってもいいから、一回限りの人生、自分のやりたいことを全力でやらせてほしいってお願いをしたら、2人とも「まあ、そうなると思ってた」みたいな顔して承諾してくれました。
いしたに:まあ、はつめさんをゲーマーにした原因作ったのパパだもんね(笑)。
はつめ:パパのせいみたいなところありますからね。
いしたに:というか、環境整備に関しては100%パパだよね。
両親とも応援してくれる
はつめ:なんかちょっと話ずれるんですけど、うち両親が割と仲が悪くて。でも、初めて私がテレビに出たとき、父と母が並んでテレビを見てくれてたんですよ。
いしたに:いい話だ。
はつめ:初めて海外大会に出たとき、現地から大会後に母に電話を掛けたら「パパと一緒に大会見たよ!!」って、何かそれが本当にうれしくて、多分、ここまでこの(ゲームの)仕事を応援してくれる両親って少ないと思うんですが。
いしたに:うんうん。
はつめ:私がきっかけで少しでも家族が幸せなら、私も幸せだなあって当時思いました。個人的に仕事してて、それが一番うれしかったことですね(笑)。
いしたに:それはもう完全に泣ける話になってるよお(号泣)。
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