「ahamo」通信量オーバーしても1Mbps 速度制限されても意外と速いワケ

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   ソフトバンクは、スマートフォン(スマホ)向け料金プラン「LINEMO」ブランドで、新しく「ミニプラン」をスタートしている。月額990円(税込・以下同)で、通信量は月あたり3ギガバイトまで。通信量月20ギガバイトまで・月額2728円という従来のLINEMOのプランは、「スマホプラン」としてひき続き提供される。

   ミニプランは、通信量が3ギガバイトを超過すると、通信速度は「330kbps」に制限される。各携帯キャリアでは、通信量に制限のあるプランについて、超過後の通信速度を最大128kbpsとしていることも多い。他方、LINEMOの「スマホプラン」やNTTドコモの「ahamo」といった新料金プランだと、実は最大1Mbpsが設定されている。

  • 通信制限にかかったのに、動画が見れるぞ?(写真はイメージ)
    通信制限にかかったのに、動画が見れるぞ?(写真はイメージ)
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ソフトバンクは「ブランド毎の戦略的な違い」

   例えばドコモの「5Gギガライト」「ギガライト」や、au(KDDI)の「ピタットプラン 5G」「ピタットプラン 4G LTE」では、1か月の間に通信量が7ギガバイトを超過すると、通信速度は最大128Kbpsに制限される。ソフトバンクの「ミニフィットプラン+」「スマホデビュープラン」でも、3ギガバイト超過後は同じく最大128kbpsとなる。

   データ通信サービス「Skyberry」の公式サイトによると、128kbpsは「通信速度としては非常に遅い」と説明している。動画や写真の送受信をする時に、不便を感じる可能性があるという。

「ahamo」、KDDIの「povo」、「LINEMO」のスマホプランだと、いずれも所定の通信量は月20ギガバイトまでだが、超過後の送受信速度は最大1Mbpsだ。128kbpsよりも、約8倍速い。なぜ128kbpsではなく1Mbpsと定めたか、3社に取材した。

   KDDIの広報担当者は「市場の環境を踏まえて」povoの通信制限時の速度を1Mbpsに設定したと話した。市場の状況や利用者のニーズに合わせてサービスを提供しているとの説明だ。「ひき続きお客様の利用スタイル・ニーズに合わせてプランを検討していきたいと思います」とした。

   ソフトバンク広報に聞くと、「ブランド毎の戦略的な違い」が理由だと説明。ドコモ広報は、SNSやゲーム、普通画質の動画などが「ストレスなく利用できること」や、「通信設備への影響等総合的に勘案し、1Mbpsとしております」と回答した。

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