東大を目指さない日本の秀才 女子高生は中国の難関、北京大と清華大ダブル合格

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中国の高校「恋愛禁止」

   『清華大生が見た 最先端社会、中国のリアル』(クロスメディア・パブリッシング)は実際に清華大を出た日本人の体験記だ。

   著者の夏目英男さんは1995年、東京生まれ。親の仕事の関係で2000年に北京に移住し、中国で育った。2017年に清華大学法学院及び経済管理学院(ダブルディグリー)、19年に同大学院公共管理学院(公共政策大学院)を卒業している。

   清華大は、習近平国家主席の出身校でもある。北京大と合わせて「中国の双雄『清北』」と呼ばれているそうだ。世界大学ランキングでは、両大学がアジアのトップを競い合っている。長年トップを続けてきた東京大学はこのところベスト5に入っていないという。

   近年の中国の躍進は、教育重視の結果だといわれている。その頂点に君臨し、デジタル革命をけん引してきたのが「清北」だ。入学するのは針の穴をくぐるようなもの。そのために中国では中学、高校と激烈な受験競争が続く。その内情を著者は分かりやすい形で言い切っている。

「中国の高校では基本的に恋愛は禁止です」

   恋愛する時間がないほど、学業に時間を費やさざるをえないというのだ。高校によっては、生徒の恋愛関係が発覚した場合、退学処分になるほど厳しいのだという。

   中国の名門高校の中には、在校生に大学レベルの授業をしているところもある。そこから欧米の名門大にも多数の成績優秀者を送り込んでいるという。中国のトップ高校では、生徒たちが中国最難関の「清北」と、西欧の名門の二手に分かれて進学していく様子がうかがえる。

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