感染の半分強が20、30代
東京では14日までの検査で、累計1297人のデルタ株感染が確認された。朝日新聞によると、感染者に占める割合は6月27日までの1週間が14.7%。7月4日までの1週間が21.5%。現状では感染者の約3割が、感染力が強いといわれるデルタ型になっていると見られる。
年代別では感染者の半分強が20代と30代だ。60歳以上は1割弱と少ない。すでに2回のワクチン接種を終えている人が増えていることによると見られている。逆に言うと、もしワクチンの接種がもっと遅れていたら、高齢者層の感染者数が増え、全体の人数も膨らんでいた可能性がある。
東京都が8日に開いた新型コロナウイルスのモニタリング会議で、専門家は、このままの感染拡大が続けば4週間後の8月4日には1日当たりの新規感染者数が約1500人となるとの予測を示していたが、現状はそれ以上のハイペースといえる。
NHKによると、東京都の小池百合子知事は15日夜、都庁で記者団に対し、「とてもスピードが速いことを実感する」「危機感を共有したい」と語っている。