日増しに暑さが厳しくなっている。つるりとした喉ごしが魅力で、手軽に食べられる「そうめん」は今の時期にもってこいだ。ただ、毎回「めんつゆ」では飽きてしまう...。
作家で、名古屋めし料理家のSwindさんに、味と気分を変えられるアレンジレシピを聞いた。Swindさんは、2021年6月25日に「そうめんはもう茹でないで」とツイートし、「沸騰させ続けるよりも、ヌメりが少なく、つるんとおいしい」状態に仕上げる方法を紹介して大反響を呼んだ人物だ。
そうめん×ひき肉×卵は正義だった
「めんつゆに飽きた全ての方の悩みは『台湾ミンチ』で解決できそうです」と、Swindさん。台湾ミンチとは、ひき肉を辛く味付けしたものだ。それをそうめんの上に乗せ、名古屋めしの一種である「台湾まぜそば風」にすると絶品だそう。
まずは台湾ミンチ作りから。レンジでチンするだけで簡単に出来上がる。
・材料
豚ひき肉:100グラム程度
焼肉のタレ:大さじ1.5~2程度(お好みで調整)
食べるラー油:大きさ1程度
お好みの隠し味:お好みで
食べるラー油がなければ、唐辛子やチューブのにんにくを代用し、味付けする。隠し味については、山椒、すりごま、一味唐辛子などが考えられる。
最初に、豚ひき肉を電子レンジで使える耐熱の器に入れ、スプーンなどでよくほぐす。下図のようなイメージだ。
ラップをかけ、電子レンジ(500ワット)で2分半程度温めたら一度取り出し、焼肉のタレと食べるラー油を加えてほぐしながら、よく混ぜる。続いて、ラップをかけずに電子レンジで再度、2分ほど温めたら完成だ。
後はほぼ、そうめんを用意するだけ。Swindさん方式では、(1)深めのフライパンに湯を沸騰させ、そうめんを入れる、(2) 10秒だけかき混ぜたら火をすぐに止めてフタをし、(3)数分待てば出来上がり。
そうめんの水気をしっかり切った上で器に盛り付け、中央に台湾ミンチを乗せる。Swindさんのアドバイスで、ネギと魚粉(だしパックの中身)、卵黄をトッピングした。刻んだニラやネギ、にんにくなども合うほか、「チューブ入り味噌ダレ」を入れると「コク旨仕立てになる」そうだ。
10分と経たずにアレンジ完了したが、これほどの「お手軽料理」だと思えないほど絶品だった。甘辛の台湾ミンチが、そうめんにしっかりと絡みついていて、無我夢中で食べてしまう。卵黄のおかげでマイルドな口当たりになっているので、辛さが苦手な人でも食べやすい。これは、おいしすぎて逆にマズい...。病みつきになる!
下ごしらえ不要、ドレッシングで味付け完了アレンジ
「冷やし担々麺風そうめん」もSwindさんのおすすめだ。「そうめんに、ごまドレッシングを絡めてから盛り付けて、食べるラー油をかける」だけ。きゅうりや白ネギ、ミョウガなどの細切り薬味を添えるのが良い(画像2)。「台湾まぜそば風」よりもさっぱりとした味わいかつ冷製なので、夏バテで食欲が落ちているときなどにも食べやすい。
そうめんを主役にするのではなく、他の料理の引き立て役にする手もある。例えば「生春巻きの具」がそれだ。
「ゆがいたそうめんにスイートチリソースなどのタレをからめて、お好きな野菜や具材(エビなど)を一緒に入れるとボリューミーな生春巻きになります!」(Swindさん)