2021年の夏も、全国的に暑くなりそうだ。ウェザーニュースによると、今年は暑さのピークが7月と8月下旬に2回あり、猛暑が長く続くと予想されている。
夏の必需品となるのが「エアコン」。コロナ禍で、自宅で過ごす人が多い中、少しでもお得に使いたい。最新の実験から、エアコンをより経済的に使うための「つけっぱなしにするべき境界線」がわかった。
スイッチオン時が電力消費最大
J-CASTトレンドが2020年8月21日に公開した記事では、1日に何度も電源を入れたり消したりするよりは、24時間オンにしたままのほうがかえって経済的だという結論だった。スイッチを入れるときが一番電力を消費するためだ。
パナソニックが2021年7月9日に公開した発表資料でも、室内の温度が高いときにエアコンの運転をオンにすると、急速に冷やすために多くのパワーが必要になり消費電力が増える、としている。いったんオンにして室内を適温にすれば、つけっぱなしでも少ない消費電力でキープできるため、つけっぱなしの方が得することもある。
さらに同社は、外の気温条件によって、同じ外出時間でも帰宅時エアコンをオンにした際に消費電力が異なることに着目し、実験を行った。すると、冷房使用時、外気温が35度以上の「猛暑日」の場合は、室温が上昇しやすいため「つけっぱなし」が得という結果に。
しかし、外気温が30度程度までであれば「こまめに消す」ほうが、電気代の節約につながることがわかった。これは、住宅の断熱性などの環境によるものの、30度くらいであれば、外出時に室内の温度がそこまで上がらないためだという。外の気温によって、外出時につけっぱなしにすべきかどうか判断すればよさそうだ。