新型コロナウイルスワクチンを接種したことを公的に証明する「ワクチンパスポート」。加藤勝信官房長官は2021年7月12日の記者会見で、7月26日からこのパスポートの申請の受付を開始すると話した。
ワクチンパスポートでなくとも、接種証明書や、接種が終了したことが分かる接種券や記録書を提示することで、飲食店や宿泊施設などで割引を受けられることがある。ほかにも、幅広い業界で接種者への優待サービスを用意するところが出てきている。
カラオケ、理容室、家電量販店も
埼玉県宮代町など、自治体が接種済みの人を対象にキャンペーンを行い、市や町内の飲食店で幅広く使えるご当地商品券をもらえるケースがある。こうした例のほかに、最近ではカラオケ店などで優待を受けられることも。
例えば娯楽施設チェーン「ウェアハウス」の「カラオケ入谷店」(東京都足立区)。6月25日から8月31日の間、ワクチン接種済証(接種記録書)を提示すれば、カラオケルームの室料550円(税込・以下同)分が無料となる。ただし、7月12日から8月22日の間は緊急事態宣言の発令に伴い臨時休業としている。
神奈川県相模原市の「ワタナベ理容室」でも、割引サービスを行っている。対象は2回目のワクチン接種後2週~12週間までの人だ。会計が3000円以上ならば500円、4001円以上なら1000円値引きされる。6月30日の店舗インスタグラムの投稿によると、「このサービスは相模原市の七割の人が2回目の接種を済ませてから3ヶ月後に終了します」としている。
家電量販店「ノジマ」でもこうした優待サービスが存在する。60歳以上で接種済みの人を対象に、スマートフォンやパソコン・タブレットなどのトラブルや悩みについて「調子見」として無料で相談ができる。通常の調子見料金は2200円とのことだ。この優待サービスは平日のみ実施。「接種済みの接種券」持参のほか、アンケートに答える必要がある。