サッカー五輪代表・中山雄太の決意 常に全力、その先に金メダルがある

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もう一人の自分と常に対話

オランダ1部・ズヴォレでプレーする中山雄太選手(右)。同じくオランダ・AZに所属する菅原由勢選手と(写真提供:トライオン)
オランダ1部・ズヴォレでプレーする中山雄太選手(右)。同じくオランダ・AZに所属する菅原由勢選手と(写真提供:トライオン)

――五輪でのサッカーは、いつから覚えていますか。

中山:知ったのは幼少期ですが、その時は漠然としていましたね。記憶にあって、しっかりと見ていたのは、2012年のロンドン五輪です。その時がU-16日本代表に選ばれたくらいのタイミングなので、自分も出場を目指す大会だとも思っていました。

――今日のインタビューもそうですが、過去のインタビューを読んでもキャプテンとしての風格が伝わってきます。元日本代表キャプテンの長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)でいう「心を整える」ように、何かを意識されていたりしますか?

中山:「何言っているの?」と思われるかもしれませんが、僕の中にもう一人自分がいて、自分の中で常に会話しています。もう一人の自分が、自分に問いかけてくるのです。それにより、良い時も悪い時も、自分を見つめ直す時間が作れています。
 先ほど話したような「挫折」の経験があって、そこからどのように改善すれば、人としても、サッカー選手としても大きくなれるのだろうかと考えた時に、自分に対して反省の目を向けました。それを続けて、いつの間にか習慣になった。僕の中では欠かせない時間です。

――今回のインタビューは、サッカーを見たことない読者の目にも触れると思います。中山選手の特徴や、このプレーを見てほしいという点はありますか。

中山:結構そういう質問があって、答えられてないんですよね(笑)。だから逆に、サッカーを知らない人は、特に情報を入れず、先入観なく、僕のプレーを見てほしい。そして、僕の魅力を教えてほしいですね(笑)。

文:石井紘人(いしい・はやと)
 ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。

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