映画「100日間生きたワニ」が、あす2021年7月9日にいよいよ封切を迎える。東京・六本木では初日舞台挨拶が予定されているが、現在このチケットが取り合いになっている。
豪華声優陣が登壇するということもあり、定価とはかけ離れた金額で取引されている例が目立つ。定価と比較すると、16倍以上の価格がついているものも...。
1枚5万円の超高値で出品
初日舞台挨拶は、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」で18時半の回の上映前に行われる。主人公・ワニの声を務める神木隆之介さんや、中村倫也さん、新木優子さん、上田慎一郎監督などが登場する予定だ。
イベントのチケットを取引できる二次販売サイト「チケット流通センター」では、この初日舞台挨拶のチケットが21年7月8日14時半で100件ほど出品されている。
もともと舞台挨拶のチケットは、一般が1枚2100円、大学生・専門学校生が1700円、高校生・ジュニア(3歳~中学生まで)と、障害者手帳の所有者が1200円、シニアが1400円だった。プレミアボックスシートはそれにプラス1000円がかかるが、それでも1枚あたり2200円~3100円となる。
しかし、記者が確認した限り、チケット流通センターでは多くが1枚1万円以上の高値で販売されている。中には1枚5万円の超高値がついているものまである。それでもすでに「取引完了」となっているチケットが大量にあり、人気ぶりがうかがえる。
購入者のお目当ては、作品というよりも登壇する声優陣のようだ。ツイッターには、舞台挨拶のチケットを譲ってほしい、と書き込みが複数ある。神木さんや中村さんらのファンとみられるアカウントも多い。
1席も埋まっていない回も
初日舞台挨拶のチケットは取り合いになっている一方、映画自体の空席状況はどうか。映画館「TOHOシネマズ」では、公式サイト上から各回の空き状況が確認できる。
試しに「TOHOシネマズ池袋」で、公開初日の夕方17時半の回を見てみると、21年7月8日14時半時点で1席しか埋まっていない。舞台挨拶が行われる「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」でも、同日13時15分の回で埋まっているのは1席のみ。1席も埋まっていない回も散見される。
ただ、公開初日は平日のため、休日になれば足を運ぶ人も増える可能性がある。21年7月10日土曜日、「TOHOシネマズ新宿」では、すでに5席埋まっている午後上映の回があった。「TOHOシネマズ日比谷」でも、土曜午後の回で5席購入済みが確認できた。