「手足口病」これからピークの恐れ
2021年7月1日付のテレビ新潟(電子版)は、RSウイルス感染症の流行の理由について、新潟大学大学院の菖蒲川由郷特任教授の見解を紹介した。菖蒲川氏は、去年新型コロナの対策を徹底していたことや、保育園が休園したことなどがこの1年の感染者数の増減に影響しているとみている。
昨年0歳や1歳だった子が、感染対策や休園によってウイルスに感染せず、免疫をもたないまま1年を過ごした。保育園が再開している今年、新生児と合わせると「RSウイルスに弱いというか、かかりやすい子がいっぱいいることになる。それで一気に感染が広がっている、数も増えてしまっているということだと思います」とした。
プール熱はどうか。昨年はプールを中止していたが、今年は再開した幼稚園や学校が多い。感染が広がる機会が増えたのだろうか。
J-CASTトレンドは、幼稚園勤務の女性に取材した。女性が勤める園でも、今年はプールを再開している。「プールや外遊びの際は、熱中症対策もありマスクを外します。夏はどうしても感染症対策が甘くなる部分があるかもしれません」と話した。
ほかに子どもがかかりやすい感染症に「手足口病」がある。21年第24週のデータを見てみると、報告数は382件だ。20年の同週は406件。一方で、コロナ流行前の19年24週の報告数は1万2707件だった。コロナ対策のおかげか激減しているが、厚生労働省によると毎年7月下旬に流行のピークを迎える。最近では熊本、高知、鹿児島を中心に増加傾向にあり、今後、注意が必要だ。