「短い文書で返信できない旨を伝える」
続いて、上司から頻繁に仕事とは直接的に関係のない雑談が送られてくる時は、どうすればよいのか。5人中2人が経験し「無視できない」と困っていた。
雑談に付き合いたくない場合、無難なのは「すみません。今手が離せなくて...」と「短い文書で返信できない旨を伝える」ことだという。ただ、オンラインでは相手の表情や業務の忙しさが分からないため、
「悪気がなく、コミュニケーションに行き違いが発生することもあります」
と松木氏。まずは相手を全否定せず受け止め、そのうえで「ちょっと今仕事が立て込んでいまして、またどこかでお話聞かせてください」などとこちらの状況を説明しよう。それでもしつこく連絡が来る場合は人事などに相談した方が良い。
注意したいのが、断るのが悪いと感じて「無反応」になること。松木氏は、相手もどう受け止めてよいか分からず、互いに気まずさを感じることになりかねない、と指摘する。「リモートでのコミュニケーションの場合は相手の反応や状況が見えづらいため、対面よりもはっきりとお伝えする必要があると思います」。
ただし、文字で伝える場合、否定的な言葉は相手に強く受け止められてしまう可能性もある。社内であればあえて「絵文字」を使ってトーンを和らげることも有効かもしれない、とアドバイスした。