富士山論争は「プロレス」
山梨県出身の20代男性は、「富士山論争は『プロレス』です。イメージ画像を見て『富士山は山梨のもの』と噛みつきたくなりますが、内心ではこの程度で怒ったりしないです」と話す。ジョークとして富士山をめぐった言い争いはしても、心の底から静岡県と争いたいわけではないとのことだ。
山梨県民の30代男性は、富士山への愛着を理由に「残念というか、寂しいような感情も多少はあります」と話す。一方で、ぶどうも山梨が全国へ誇れる名産品。富士山の要素も欲しい思いはあるが、「ぶどうの魅力を引き出した商品であれば満足です」と話した。
同じく山梨県に住む20代女性は、山梨限定版に富士山が採用されずとも気にはしておらず、「ぶどうのフラペチーノはおいしそうでとっても満足です」と評価した。一方で、「富士山は静岡のもの」といったネット上の意見については「残念です」。富士山は双方の県から見た時にもそれぞれの魅力があるため、どちらのものかという争いは好ましく感じていない。
また、ホイップクリームを富士山のイメージとしている静岡県版のコンセプトに疑問を呈した。他の都道府県のフラペチーノにも、同じような形のホイップクリームが乗っているからだ。「抹茶パウダーをかけたのだから(富士山よりも)茶畑の絵にすればよかったのでは」と指摘した。
なお、愛媛県の「愛媛 すごいけん! キウイフルーツ フラペチーノキウイ」には、特産品のイメージも強いみかんは採用されていない。代わりに、出荷量が全国1位を誇るキウイを取り入れている。
母親が県内でみかん農業を営んでいるという愛媛県出身の20代男性は「キウイの出荷量が全国1位なので納得です。素晴らしいことです」と話した。みかんは静岡県や和歌山県版のフラペチーノで採用されているが、「気にしていません」。あくまでも愛媛県産のみかんに誇りを感じており、他県のフラペチーノが他県産のみかんを使おうと何も感じないとのことだ。