ソフトバンググループの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の生産停止を、共同通信が2021年6月28日夜に報じた。するとその後、ペッパーの事業終了ととらえた人がツイッター上に続出し、「ペッパーくんがいなくなるのか」「さよなら」といった反応が相次いだ。
一時期は回転すしチェーン「はま寿司」や、各地の家電量販店などで広く活躍し、最近ではプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの試合で「ロボット応援団」を務めていた。今後の動向が気になる。
昨夏から製造は一時ストップ
J-CASTトレンドがソフトバンクロボティクス広報に取材すると、2020年夏から製造の一時停止を行っていると話す。ペッパーの「在庫の調整」が主な理由だ。
ペッパーは、レンタルでの提供が主体となっているという。そのたびに毎回新たに製造するわけではなく、すでにレンタル期間を終えたペッパーを回すことが多い。
すでに十分な量を生産しており、生産を休止してもビジネスを継続できる見込みがたったため、一時的に製造を停止したとの話だ。レンタル以外に、一般客向けの販売サービスにおいても在庫は確保されているとのことだ。
修理をはじめとするサポートも変わらず実施される。今後は在庫が少なくなった時など、必要に応じて生産を再開する可能性があると広報は説明。製造は停止しているが、「皆さんの目の前から(ペッパーが)消えたりすることはないです」と話した。