帝人は「ラブレターツイート」届ける 大企業だから「DAKE JA NAI」親しみやすさ

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初めて話しかけてくれた人に返す「特別なリプライ」

   アカウント担当者になって感じるのは「BtoBの企業ほど、ツイッターを運用した方がよい」ということ。「わかる人にわかればよい、と考えるのはもったいない。消費者と直接繋がる機会が少ないからこそ、『こんなところにも帝人が貢献しているんだ』と、1人でも多くの人に知ってもらう努力が大切だと感じます」。

   しかし、投稿の全てを「自社にまつわること」に絞る必要はないのだという。話しかけてくる人をシャットアウトせず、挨拶や雑談を通じて信頼関係を築き、親しまれることが「会社自体に関心を寄せてもらう」第一歩だと捉えているためだ。

   J-CASTトレンド記者が、帝人アカウントに初めて挨拶をしたときに驚いたことがある。手紙の宛名のように、わざわざ「J-CASTトレンドさん」と記し、J-CASTトレンドが用いる定型あいさつ文を使って、テンションを合わせるように返事をくれたのだ。リプライ欄を眺めると、他にも何件か同じように宛名を書き添えてリプライしているとわかり、他のアカウントでは見かけない珍しい光景だと感じた。

初めて挨拶したとき、アカウント名が記されたリプライを受け取ったことでより親しみが増した。今ではもっとフランクなやりとりになっている
初めて挨拶したとき、アカウント名が記されたリプライを受け取ったことでより親しみが増した。今ではもっとフランクなやりとりになっている

   担当者は「意識してやっていたことではありません。勇気を出して初めて話しかけてくれた人に感謝し、より仲良くなれるように...という思いの表れだと思います」と話した。何度かやりとりをした面識のある相手にリプライするときは、「かえってよそよそしく思われる可能性を踏まえてか、自然と宛名をつけなくなっているようです」。

「毎日たくさん話しかけてもらって大変ありがたく、嬉しいですが、もし同じ投稿を個人アカウントで行ったら、これほどの反響は間違いなく得られないとも自覚しています。『自分の成果だ、手柄だ』と偉ぶりすぎず、会社の看板を背負わせてもらっていることに感謝し、努力を続けていきたいです」

各企業公式ツイッターアカウント担当者(通称:中の人)をJ-CASTトレンド記者が突撃取材。「業務」として日々ツイッター運用に取り組む担当者たちの魅力を紹介する。

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