新たな「ナショナルサイクルルート」指定記念式 各知事が県内ルートの魅力アピール

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   国土交通省は、「ナショナルサイクルルート」を日本各地に指定している。優れた観光資源を持つ地域に自転車が走りやすい道路を作り、休憩や宿泊ができる施設を官民一体で整備して、世界に誇れるようなサイクリングルートとして国内外に魅力を伝えるのが狙いだ。

   サイクルツーリズム(自転車での観光)の推進、新たな観光価値の創造・地方創生を目的としている。今回、新たに「第2次ナショナルサイクルルート」として3ルートを追加。2021年6月24日に指定記念式を開催した。タレントの稲村亜美さんが司会を務め、赤羽一嘉国土交通大臣や「自転車活用推進議員連盟」で会長も務める自民党の二階俊博幹事長らが出席した。

  • 21年6月24日開催の「第2次ナショナルサイクルルート指定記念式」
    21年6月24日開催の「第2次ナショナルサイクルルート指定記念式」
  • 赤羽一嘉国土交通大臣があいさつを行った
    赤羽一嘉国土交通大臣があいさつを行った
  • 21年6月24日開催の「第2次ナショナルサイクルルート指定記念式」
  • 赤羽一嘉国土交通大臣があいさつを行った

和歌山県は「弱虫ペダル」とコラボ

   19年11月指定の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(茨城県)「ビワイチ」(滋賀県)「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県〜愛媛県)に続き、21年5月31日に新たに追加されたのは「太平洋岸自転車道」(千葉県〜和歌山県)、「トカプチ400」(北海道)、「富山湾岸サイクリングコース」(富山県)の3コースだ。

   記念式の挨拶で赤羽国交相は、「移動しながらもゆっくりと自然を楽しみ、沿道の魅力ある場所に容易に立ち寄れることを活かしたのがサイクルツーリズム」と説明。ナショナルサイクルルートを観光立国政策の大きな柱として位置づけ、国内外のサイクリストが魅力を満喫できるように各ルートの情報発信・環境整備を支援していくとした。

   式には新たにナショナルサイクルルートに指定された各地域の自治体首長も出席し、道・県内それぞれのルートの特徴を語った。

   まずは全長1487キロメートルもある「太平洋岸自転車道」(千葉県〜和歌山県)。千葉県の熊谷俊人知事は県内のルートの特徴として高低差が少ないほか、気候が温暖で一年中サイクリングを楽しめると話した。国の重要文化財・犬吠埼灯台や日本最大級の砂浜海岸・九十九里浜も見どころだ。

   和歌山県の仁坂吉伸知事によると、和歌山県内のルートでは日本のエーゲ海とも称される白崎海岸などの景観を楽しめる。さらに、自転車を題材とした漫画「弱虫ペダル」(秋田書店)とコラボ。特定の地点で写真を撮ると、作中の登場人物が写りこむという企画を実施するという。

   同じくルートに指定されている静岡県の川勝平太知事は、農法が世界農業遺産として指定されている茶畑や、世界文化遺産の富士山など、県内には世界クラスのものが揃っているとコメント。多彩な「食」や、花の景観も楽しめると静岡の魅力をPRした。

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