国内で既に37例確認
日本でもデルタ株は増えている。京都大学の西浦博教授によると、国内での感染力は従来のウイルスの1.95倍と推定されている。これまでのデータから試算すると、ウイルスは7月12日ごろに日本のコロナ感染者の半数を超え、東京オリンピックが開幕する7月23日時点で全体の68.9%になると予測されるという。
このデルタ株に加えて、新たに「デルタプラス」の出現も確認されている。フジテレビによると、英国の衛生当局は、6月16日現在、英国のほか、日本や米国、ポルトガルなど、11カ国で感染が確認されたと明らかにしている。
英国内では、2021年4月以降、41件が確認され、男女を問わず、幅広い年代で感染が広がっていることから、対策強化に乗り出しているという。加藤勝信官房長官は6月25日午前の会見で、国内では6月21日の時点で37例が確認されていると明らかにした。
インドでもデルタプラスが確認されている。ハルシュ・ヴァルダン保健・家庭福祉大臣は「従来のデルタより感染力が強いものと予想され、各州で新型コロナ検査とワクチン接種を増やさなければならない」と語っているという。
この「デルタプラス」について日本では全く別の角度からも話題になっている。というのは機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ(ロボット)の一つが「デルタプラス」という名前なのだ。このロボットは戦闘機のような形態から人型に変形できる。変異型ウイルスと重なるところがある。