「スイッチ版後回し」の可能性
なお、「ヒノカミ血風譚」の製作会社「サイバーコネクトツー」(CC2)は、他にもアニメを原作としたゲームを発売している。ゲーム「ドラゴンボールZ カカロット」は20年1月にPS4とXbox One向けに発売された。そして1年以上遅れて、21年9月22日には追加コンテンツの加わったバージョンをスイッチ向けに発売予定だ。
アニメ「ナルト」を原作として同CC2が製作したゲームでも、PS4版の発売から数年遅れて、追加コンテンツを加えたスイッチ版が発売されたケースがある。「その流れに沿う形であるならば、遅れて(ヒノカミ血風譚の)完全版などがスイッチ向けに発売されるということはあり得ます」と語った。
ところで、インターネット掲示板には、アニメ「鬼滅の刃」の製作会社がソニーグループに所属する「アニプレックス」であることから、ライバル企業とされる任天堂のハードではゲームを出しづらいという事情があるのではないか、という憶測が存在する。
「それは関係ないでしょう」と渡邉氏。アニプレックス製作のアニメの1つに「衛宮さんちの今日のごはん」という作品がある。こちらも21年4月にゲーム化されたが、対応機種はスイッチなのだ。こうした前例もあり、アニプレックスや任天堂をめぐる事情は無関係ではないかとした。