5年後、10年後に何が起こるか
日本でワクチン開発に積極的に取り組んでいる塩野義製薬の木山竜一・医薬研究本部長は2月16日、朝日新聞のインタビューに登場した。
記者が「ファイザー製は高い有効性が確認されています。その一方で、長期的な安全性を懸念する声もあります」と聞いている。木山さんは「90%を超える発症予防率には正直、驚きました。60~70%くらいが普通のワクチンなので。ただ副反応に関しては本当にわかりません。危ないとも大丈夫とも言えない。人間の体を工場がわりに使っているので、5年後、10年後に何が起こるかはわからない。コロナ禍でなければ、おそらくこんなに早く承認されていません」と答えている。
「mRNAワクチン」の基本原理は長年研究されていた。しかし、今回のワクチン自体は、コロナ発生後に猛スピードで開発されたものだ。
先のAFP=時事の報道によると、すでに米国産科婦人科学会、米生殖医学会、母体胎児医学会議は、共同声明で「ワクチンが生殖能力の喪失につながり得るとの証拠はない」と発表、専門家の立場から「不妊説」を否定している。