五輪のメダルも視野に
このほか、男子400メートル障害には、真野悠太郎さんが出場する。2021年春に名古屋大学医学部を卒業。医師国家試験に合格している。愛知県の滝高3年時に出場したインターハイ400メートル障害で3位。19年の日本学生陸上競技個人選手権の400メートル障害で優勝、同年の日本選手権では6位になっている。真野さんも、すぐには医師にならずに五輪出場を目指している。
「競技生活は今年が最後。引退後は歯科医師の道へ」という選手もいる。110メートル障害の金井大旺さんだ。現在はミズノに所属している。今年4月の織田幹雄記念国際大会の男子110メートル障害で13秒16の日本記録を出して優勝した。
朝日新聞によると、北海道函館市にある実家は歯科医院を営んでいる。東京五輪で競技を引退し、医大に進んで歯科医をめざすと以前から公言しているという。
金井さんの日本記録は、2019年ドーハ世界選手権なら銅メダル、16年リオデジャネイロ五輪なら銀メダルに相当する。「日本選手初の五輪の決勝進出が現実味を帯びてきた」と朝日新聞は書いている。決勝進出どころか、メダルも狙えそうな位置にいる。