「名前や国籍など関係なく、人としてつながれる場所」
最後はブルーの湯に全員で足湯として浸かり、今回の体験を振り返った。大学4年の石田美月さんは、「最初は(難民の学生と)ちゃんとコミュニケーションがとれるのかな、と緊張していた。でも、良い意味で(緊張を)壊してくださって、仲良くなれました」と感想を語った。ミャンマー出身で難民の学生ベントゥさんは、日本に来てから初めて銭湯を体験。それから好きになり、よく利用しているそうだ。今回の銭湯での取り組みについて、「難民について伝えられる場がある、というのが大事だと思いました」と話した。
小杉湯は、子どもから年配者まで幅広い世代が利用する。3代目当主の平松佑介さんは、J-CASTトレンドの取材に対し、銭湯は「名前や国籍など関係なく、人としてつながれる場所」と話す。難民の学生とインターン生が触れ合う様子を見て、改めてそう強く感じたそうだ。今回の企画を通して、利用者にはまず難民問題について知ってもらい、身近な人に伝えてもらえる機会になったら、と穏やかに語った。
なお、「UNHCRブルーの湯」は小杉湯のほかに、21年6月20日限定で東京、大阪、北海道の14か所の銭湯でも実施された。詳細はキャンペーンサイトまで。