サガン鳥栖・林大地「FW」の矜持 チームのために走り、大舞台でゴールを

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「もちろん、蹴りますよ」

   取材の最後、「東京五輪、後半アディショナルタイム。決めればグループリーグ突破、外せば敗退というPKを日本に与えられたとして、林選手は蹴りますか」とたずねた。

「もちろん、蹴りますよ」

   間髪入れずに笑顔で、力強く、こう答えてくれた。その表情に、坂本総監督の孫弟子である本田圭佑選手を重ねた。

   動じないメンタルだ。「五輪期間中も特に普段と何も変えたりしません。だから、変わらずにSNSはみますよ」と教えてくれた。選出された時には、林選手に応援メッセージを送ってみてはいかがだろうか。

練習の合間にリラックスした表情(c)SAGAN DREAMS CO.,LTD.
練習の合間にリラックスした表情(c)SAGAN DREAMS CO.,LTD.

林大地(はやし・だいち)
 1997年5月23日生まれ。4歳からサッカーをはじめ、千里ひじりサッカークラブからガンバ大阪ジュニアユース。そして、履正社高等学校サッカー部に。高校2年生で全国高校サッカー選手権に出場、3年生ではインターハイベスト8と活躍した。
 卒業後、大阪体育大学学友会サッカー部に入部し、屈強なセンターバックに負けない競りやシュートテクニックを身につける。
 大学3年次には得点王として関西学生リーグ1部優勝に貢献すると、ユニバーシアード日本代表に選出され、優勝。2019年8月からサガン鳥栖の特別指定選手として、大学生ながらJ1リーグでプレーし、卒業と同時にサガン鳥栖に入った。
 前線で泥臭く動き回ってゴールに向かう姿勢と、得点後の豪快な雄叫びでサポーターの心をつかんだ選手と、サッカーダイジェスト誌に評される。
 「目標とする選手はいないが、映像を見て勉強する選手はルイス・スアレス(アトレティコ・マドリード)、ロナウド(元ブラジル代表ワールドカップ得点王)。大体大時代で染みついた相手競技者との体のぶつけ方、シュート打つ時のフォーム、ステップを見ている」とのこと。

文:石井紘人(いしい・はやと)
 ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。

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