1000倍以上のウイルス量
TBSの報道は、東京都の発表よりもはるかに詳しい内容だ。部活休止に伴い、自主練習などをしている中学生や保護者は少なくない。大いに参考になるリアリティーのある情報だといえる。
ニュースの中で、国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、「インド(型変異)株の方が1000倍、あるいは1万倍、ウイルス量が多い場合がある。同じ部屋にいる人たちをドッと感染させてしまうぐらいの力。今までなら大丈夫だと思っていた条件でも、デルタ株のような感染力の強さでは感染が成立してしまう」と警告している。
東京都は14日には、インド型変異ウイルスによる初の死亡事例が都内で確認されたと発表している。都内に住む50代の男性で、がんの基礎疾患があったという。
厚生労働省によると、デルタ株の国内感染者は14日までに12都府県で計117人。東京30人。神奈川17人、千葉16人、静岡と兵庫各11人、大阪9人、埼玉8人など。7日時点で全国では87人だったので、少しずつ増えている。
京都大の西浦博教授は、デルタ株は感染力が従来株の約1.8倍で、7月中旬に半数を超え、同月末には8割に達するとの試算を公表している。