大規模センターはモデルナ製
大規模センターが不人気になってきたのは、地方自治体での予約や接種が、次第に安定してきたことが大きいとみられている。
厚生労働省が開設しているウェブサイト「コロナワクチンナビ」で、地元の接種場所の空き状況は簡単に確認できる。例えば、このナビで「東京都板橋区」をクリックすると、「予約可能」という医療機関がたちどころに30件近くヒットする。自分の住んでいる場所の近くの医院を探して申し込むことが可能だ。もちろんゼロの区もある。その場合は、少し遠くても、大規模センターの予約をせざるを得ない。
ワクチン予約は先着順。当初は、多くの高齢者が予約に殺到したが、現在のように感染状況が小康状態になると、心理的に急き立てられる感じも薄れる。
大規模センターのワクチンがモデルナ製だ。厚労省のサイトによると、モデルナ社のワクチンは、通常、「4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降」だという。
ファイザー社のワクチンは、「3週間の間隔で2回接種します。最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降です」とある。つまり、地元の医療機関などで打つファイザーワクチンの方が、効き目が表れるのが早い。そのあたりも微妙に影響しているかもしれない。
ちなみにこの記述を読むと、今から警察官らがモデルナのワクチンを打っても、7月末の五輪開幕時に効果は完全ではないようだ。