世界最大級のスポーツ・ビジネス
五輪は長くアマチュアリズムに支えられてきた。1964年の東京大会もその延長線上にあった。しかし、1980年代から商業化が進み、「2020東京五輪」は、1964年の東京五輪とは大きく様変わりしている。有力選手は企業のサポートを受け、IOC(国際オリンピック委員会)はスポンサー企業の広告料や、テレビ放映権料で潤う。今や五輪は、世界最大級のスポーツ・ビジネスと化し、コロナ禍でもやめられないということが各種メディアで報じられている。
加えてIOCの首脳部は長年、西欧の貴族らが牛耳り、特権階級化していることなども報じられている。
多数の五輪本は、肥大化した商業主義が制御の効かないレベルに達していることを改めて指摘している。東京五輪の混乱を予告していたといえる。東京五輪後は、さらに何冊かの内幕本が出ることになるかもしれない。