関東甲信地方が2021年6月14日に梅雨入りし、列島各地で本格的に雨の季節となってきた。この時期、何となく身体の不調を感じる人もいるのでは。
梅雨の時期に旬を迎え、不調を助けてくれる食材に薬味とハーブがある。うんち記録アプリを運営するウンログ(東京都渋谷区)の長瀬みなみさんに、普段の食事に簡単に取り入れられるおすすめの薬味とハーブ、食べ方を聞いた。
さまざまな効能を期待できるスーパーフード
梅雨の時期は、自律神経のバランスが乱れやすく、便秘になる人が多い傾向にあるそう。湿気によって上手く発汗できず、余分な水分や熱が体にこもって体が冷えてむくみ、「蠕動(ぜんどう)運動」が低下するなど、便秘になる条件がそろっているという。
この時期に、台所で活躍するのが薬味やハーブだ。「これらは生薬とも呼ばれ、さまざまな効能を期待できるスーパーフードです。少しずつ食事に取り入れることで、毎日の料理がレベルアップするだけでなく、食欲増進にも繋がります」。
長瀬さんにおすすめの薬味とハーブを聞いた。まず、「実山椒」。旬は6月で、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、また血行を促進して体を温めてくれる「サンショオール」という成分が含まれている。食欲増進や胃腸機能の改善などが期待できるそう。山椒の塩漬けやオイル漬けがおすすめで、さらに、実山椒と白だしを入れてご飯を炊くと「絶品」とのこと。
次に5月から夏頃までが旬の「大葉」。大葉に含まれる「ペリルアルデヒド」という成分は、消化酵素の分泌を促進、胃腸の働きを助けて「腸炎」を緩和する。腸内環境改善にも期待ができると言われているそうだ。
「発汗作用があり、ジメジメした日に特に意識的に取り入れるようにすると良いでしょう」
薬味としてはもちろん、レタスと大葉のグリーンサラダや、グリーンスムージーの材料にももってこいのハーブだ。