コロナ禍で見えた、新たな音楽文化の芽生え
コロナ禍で人の移動が制限された結果、残念ながら多くのライブハウスがその歴史に幕を閉じた。多くの有名アーティストを世に送り出してきた文化が、今この瞬間も存続の岐路に立たされていることは間違いない。
一方で配信研究部のように、新たな技術を活用して活動の幅を広げるアーティストが出てきたことも事実。そして何より素晴らしいのは、彼らのようなアーティストたちがその技術を積極的に広めたことだ。
仲間のアーティストを巻き込み、ライブハウスを巻き込み、その様子を見たファンが彼らを応援する。
これまでは地理的な制限に縛られていた応援の輪が、これからはインターネットを通して世界中に広まる可能性もあるのではないか。新型コロナで追い詰められたアーティストたちの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
○DJ Nobby
大学卒業後にシティバンク・エヌ・エイに新卒入社、外国為替ディーラーやクレジットリスク管理などを担当。その後東京金融取引所に転職、取引所FX「くりっく365」の取引監視や上場企画などの仕事に従事。現在も米系金融機関に勤務。
金融機関勤務の知見を生かし、音声配信プラットフォームVoicyでフォロワー5万8千人に向けて「きのうの経済を毎朝5分で!」を配信中。また、国内外59局で放送されているラジオ番組、DJ Nobby's Tokyo LIVE!!のメインDJ。若手アーティストを熱烈にプッシュする国内唯一のラジオ番組を作っている。
高校時代、デモテープさえ持たずに地元FM局に乗り込み、「高校生本音でTalk」という番組企画をプレゼン。しぶしぶ対応した担当プロデューサーは1年限りのつもりでOKを出すが、番組は代替わりしながら10年以上継続した。
大学時代には同局で4時間番組を担当。水曜午後を洋楽TOP40だけで埋め尽くすという、リスナーのニーズにマッチしない番組作りで物議を醸した。