ワクチン接種で「特典」に批判も 「若者も順番が早まる」自治体がメリット強調

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少しでも早く接種を進めたい

   埼玉県宮代町では、ワクチン接種者に1000円分の「宮代町ご当地商品券『ありがとう』」を配布している。受け取ると、町内の飲食店や衣料品店、生花店など広く利用できる。

   宮代町役場健康介護課の担当者は、「打つのが面倒だな、と思っている人が(商品券の配布によって)接種するきっかけにはなると思っています」と狙いを説明。

   ただ、こうしたワクチン特典には「色々な見方、意見がある」と担当者は把握している。「ご意見は真摯に受け止めて、少しでも早く接種を進めたいという気持ちでいます」と続けた。宮代町では、2021年6月11日現在で高齢者の約84%がワクチンの接種予約済みだと話し、ペース自体は順調だとした。

   大阪府羽曳野市商工会では、地域経済活性化のために接種済みの人に向けて商品券「Thanks.グッジョブ・チケット」2000円分を配布。市内の登録店舗で使用可能だ。商工会によると、今の時点で実施している理由として「事業として短期集中的にやる」考えがあるからだという。全員の接種が終わるのを待っているのでは遅いというわけだ。

   商品券は受け取り期間を2022年1月末までと長めに設定。接種する順番にかかわらず、必ずもらえる。

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