「エリエール」で知られる大王製紙は、大人用おむつブランド「アテント」で「#常識をはきかえよう」をテーマとしたキャンペーンを2020年から続けている。日本で高齢化が急速に進む中、誰もが一緒に介護に向き合い、オープンに話し合える場などを増やす「介護の社会化」を目的としたものだ。
その一環として、「もっといいパンツプロジェクト」を2021年6月9日から始めた。「かくさないパッケージをつくろう」を第一弾のテーマとして、恥ずかしいものと思ったり、隠したりしなくていいような新たなパッケージの製作・発売を目指す。
「もっとおしゃれにしてほしい」に応えて
2022年に、日本の人口の半数が50歳以上になる予測もあり、誰もが高齢化社会と介護とは無縁ではいられなくなりつつある。そんな中、「#常識をはきかえよう」をテーマとしたアテントのキャンペーンでは、介護などについて様々な意見を集めている。
このキャンペーンの中で寄せられた「紙パンツのパッケージを、もっとおしゃれにしてほしい」という声が、「かくさないパッケージをつくろう」を始めたきっかけだ。
「かくさないパッケージ」の発売に向けて、アテントが運営する介護生活コミュニティサイト「けあのわ」内で募集したユーザーや介護福祉に携わる大学教授や作家ら関係者からプロジェクトメンバーを選んで、パッケージについて本音で意見交換をする座談会を開いている。
さらにツイッター上ではハッシュタグ「#かくさないPKG」(かくさないパッケージ)でユーザーからの意見を募集。さまざまな投稿をヒントに、新しいパッケージデザイン案を作る予定だ。
デザイン案ができあがった後は再度プロジェクトメンバーとの話し合いや、ツイッターでのアンケート投票などを通して、消費者の声も聞きながら、「かくさない」新パッケージを決定する。
プロジェクトの様子は、「かくさないパッケージをつくろう」のキャンペーン特設サイト・ツイッターで情報発信していく。