北海道コンサドーレ札幌・田中駿汰の「自信」 一対一の守備は五輪で、世界で勝てる

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けが「もう治っています」

東京五輪メンバーでの選出を目指す(写真左が田中選手) (c) 2021 CONSADOLE
東京五輪メンバーでの選出を目指す(写真左が田中選手) (c) 2021 CONSADOLE

   今年3月に行われた東京五輪U-24日本代表候補合宿ではけがで離脱になり、東京五輪前、最後となる今月の親善試合(vs日本代表、vsU-24ガーナ、vsジャマイカ)の選出は見送られてしまった。「今回は特に連絡はありませんでしたし、選出されなかったのは最近の自分のパフォーマンスから考えると妥当です」と本人は冷静だが、東京五輪出場を諦めたわけではない。J1リーグ戦でのパフォーマンスは向上しているし、元々はけがに強い選手。「もう治っています」と、今回のインタビューで明かした。

「2008年の北京五輪から『五輪』という大会(でのサッカー競技)は知っていましたが、注目して見ていたわけではないです。自分が選出されるまで、意識していなかった」

   この時はひょうひょうと話していた田中選手だが、取材の最後には「もちろん金メダルを狙いますし、チームの共通認識でもあります」と力強い言葉を残してくれた。

   田中選手が招集されなかった6月5日の日本代表戦では、東京五輪U-24日本代表は0-3で数字以上の完敗となってしまった。試合後、専門家の間では「縦パスを入れられる選手がいなかった」と田中選手待望論が上がっていた。

   東京五輪まで残り42日、日本代表経験もあり、東京五輪U-24日本代表の課題も解決出来る田中選手に期待したい。


田中駿汰(たなか・しゅんた)
1997年5月26日生まれ。
幼稚園生からサッカーを始め、北斗サッカークラブからガンバ大阪ジュニアユースに入るものの、ユースには上がれず履正社高等学校サッカー部に。プロ入り希望もオファーはなく、大阪体育大学学友会サッカー部に入部、ここで才能が開花する。
大学3年次の関西学生リーグ1部優勝に貢献すると、2019年5月には東京五輪を目指すU-22日本代表に選出される。トゥーロン国際大会に出場し、銀メダルを獲得。以降、東京五輪を目指すチームの中軸として選出され続ける。
同年6月にはユニバーシアード日本代表に選出され、優勝。12月にはEAFF E-1サッカー選手権2019に出場する日本代表に選出され、A代表デビューした。
2019年7月から北海道コンサドーレ札幌の特別指定選手として、大学生ながらJ1リーグでプレーし、卒業と同時に北海道コンサドーレ札幌に加入した。
鋭い予測に加え、スピードもあり、周囲との連携もしっかりと築ける。センターバックやボランチなど守備のスペシャリストでもある。FIFAワールドカップは、「見始めたのは2006年ドイツ大会から」と話す。目標とする選手はモドリッチ(レアルマドリード)。

文:石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。 『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。

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