新型コロナ治療薬の開発にも取り組む
コロナに関しては、自社のウェブサイトで「新型コロナウイルスに対する弊社の取り組み」というサイトをつくり、かなり詳しく説明している。「治療薬の研究・開発だけにとどまらず、啓発・予防・診断ならびに重症化抑制といった感染症のトータルケアに対する取り組みを進めている」と強調している。
塩野義のワクチンは、『遺伝子組み換えたんぱくワクチン』という種類で、インフルエンザワクチンなどに幅広く使われている技術を使っている。ビオンテック=ファイザーやモデルナなどの最先端技術を応用した方式とは異なる。ウェブサイトでは、ワクチンの開発のみならず、「診断薬の開発・供給」「治療薬の創製」「自治体の支援」など多岐にわたる取り組みを詳述している。
先の日経ビジネスのインタビューで手代木社長は、「ワクチン、治療薬、診断薬」の三点セットが揃うことが重要だと説明。「そのような状況になるのは22~23年ではないでしょうか」との見通しを語っている。