その時、J子の意識が薄れた
ようやくツブツブを数えられるところに来た段階で、もう1時間が経過。不安が募っていたが、今更引き返せない。ここからが本番だ。
一口大のブロッコリーのツブツブ、計3026個を数え終えたところでJ子の記憶は一度途切れた。
...その後も力を振り絞り、J子はひたすら一口大のブロッコリー2個のツブツブをカウントし続けた。それぞれ2981個、3114個と約3000で揃った。このとき、数え始めてから優に4時間が経っていた。まずい、このままでは徹夜だ!
かくなるうえは、「概算」に作戦変更する他ない。数え終えたツブツブの重さをそれぞれ量ると、「約9グラム」だった。そこで「9グラム=ツブツブ3000個」と仮定する。
残るブロッコリーを一口大に切り分けると、6つできた。それらを可能な限り細かくして重さを量ると、概ね9グラムで揃う。つまり、約3000個ということだ。これは偶然か...いや、必然だ!
9グラム=3000個なんです!!(迫真)