ゲーム「ポケットモンスター」シリーズには、「モンスターボール」という道具が存在する。「ポケモン」を捕獲、収納できるボールだ。このボールを再現した虫かごが、実在する。名前は「モンスターボール 虫かご」で、2019年6月に販売を開始した。
その第二弾として2021年6月4日、「マスターボール 虫かご」が登場。メーカーに開発の経緯を聞いた。
ポケモンの世界が現実に
「モンスターボール 虫かご」は、ボールのデザインや、作中のように本体の上半分が開くギミックを再現しつつ、安定して置けるように底面を平らにするなど、虫かごとしての機能をしっかりと備えた製品だ。
開発メーカーのキャステム(広島県福山市)を取材すると、商品開発担当は、第一弾の「モンスターボール 虫かご」は2年間での販売数がもうすぐ10万個に達すると答えた。現在一番ヒットしている商品とのことだ。
ゲーム作中にも、虫をモデルにしたポケモンがいる。同社内で、ボールを模した虫かごで本物の虫を捕まれば「ポケモンの世界が現実になるよね」という会話が交わされ、それが「モンスターボール 虫かご」誕生のきっかけだと話した。
購入者からは「ポケモンの世界が現実になった」という声や、虫を苦手としていた子どもが虫を好きになったという反響が寄せられているという。中にぬいぐるみを入れて飾ったり、お菓子を入れてプレゼントに用いたりと、想定していなかったユニークな使われ方もあるそうだ。