倍率はわかりやすい指標
カメラレンズの倍率をめぐる競争の背景には、他メーカーと自社スマホの差別化を図るにあたり、「50倍」「100倍」といった数字で分かりやすく本体スペックを示せるのが最も大きい理由なのではないかと石川氏は分析する。
一方で、高倍率とユーザーが満足できる画質を両立させることは難しく、こうした倍率競争は「ひと段落している感じがあります」。大サイズのカメラセンサーを搭載したシャープ「AQUOS R6」など、倍率以外の要素で「勝負」しているスマホも登場している。
OPPOの「Find X3 Pro」も、他社のスマホにはない特徴として顕微鏡モードを搭載したのではないかと推測。より倍率の高いカメラを有したスマホはすでに存在するものの、顕微鏡モードは独自の機能であり、拡大して撮影しても暗くならないような照明が備わっているという。このモードについて「面白い」と評価した。
紙幣や皮膚など、普段接写で撮影しないものを顕微鏡モードで撮影することで「遊び」のように楽しめ、小さい被写体を拡大して撮るのにもある程度使えるという。一方で、あくまで「遊び」で使われる機能であり、日常的に使われるかどうかは分からないとした。