万一の停電も想定
今回廃棄の事態となったことを受けて、ワクチン管理についてはすでに防止策を講じた。まず、電源プラグが抜けない措置を徹底するため、配線の位置を変更。プラグを引っ張っても抜けず、ロックがかかるものに順次変更している。万一の停電に備えて、蓄電池の設置も検討しているという。
神戸市健康局の担当者は、「接種を早く進めなければいけない一方で、安全に、ミスなく行う運用準備も必要。常に両方が存在している状況です。その中で日々、決められた数の予約者が会場にきますので、そこでしっかり対応もしなければなりません」と話す。接種会場で、その裏側にある管理の場で、連日緊張が続く。
全てをスムーズにこなすには、人員の確保や、市職員が経験を重ねて作業スピードをアップさせるといった点が必要になるかもしれない。担当者は最後に、「今まさに、ベストな方法を考えている段階」と話した。