14年連続で1位
JTB総研によると、「ロングステイ」とは、同じ場所に長く滞在し、日常生活を通じて現地の人や文化、慣習に触れる旅行の1形態。滞在期間の定義は特になく、2週間程度の滞在を指すこともある。生活費の安さなどから、海外でのロングステイが注目され、新しい旅行スタイルとして注目を浴びてきた。
ロングステイ財団(東京都千代田区)によると、「ロングステイに関する意識調査」で、日本人が長期滞在(ロングステイ)を希望する国・地域として毎年1位になっているのがマレーシアだ。なんと14年連続で1位だという。
現地メディアは、同財団になぜマレーシアが人気なのかを聞いている。「長期滞在の日本人が多い点や治安の良さ、生活面での利便性などが好まれている」と同財団は説明している。近年は、定年退職後の移住のみならず、インターナショナルスクールへの入学を目的とした子育て世代の移住も増えているという。20年の調査では、長期滞在希望先の2位はタイ、3位は米ハワイだった。
割安感のある物価や、英語が通じることもマレーシアの魅力だ。マレー系、インド系、中国系が混在するマレーシアでは 英語は共通語になっている。在留邦人は19年の段階で2万6000人を超えており、世界で12番目。アジアでは中国、タイ、韓国、シンガポールに次ぎ、台湾よりやや多い。
ちなみに5月5日に札幌の五輪コースで開かれたハーフマラソンには、海外から6選手が参加。うち2人はマレーシアからだった。日本に住むマレーシア人は1万人程度と見られている。