「中国製ワクチン」うわさの真相 接種した日本人社長はこう明かした

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「何で日本人が来てるの?」

ワクチン接種の証明書(画像一部加工)
ワクチン接種の証明書(画像一部加工)

   1回目の接種は3月5日。中国人向け接種会場を一人で訪れた三宅さんが受付でパスポートを出すと、スタッフは「何で日本人が来てるの?」といぶかしんだ。だが、それ以上深く突っ込まれることはなく、接種を終えた。その後、3月26日に2回目の接種。副作用は特になく、居留許可証の更新を終え、3月末に日本に帰国した。

   三宅さんが接種したのはシノファームのワクチンで、世界保健機関(WHO)に5月7日に承認された。WTOの諮問機関によると有効性は78.1%。米ファイザー製の95%には及ばないが、英アストラゼネカ製と同程度だ。「日本の友人の反応は、『羨ましい』と『(中華ワクチンで)大丈夫なの?』と真っ二つに分かれますね」と三宅さん。

   三宅さん自身は、「インフルエンザのワクチンも、打ったからかからないというわけではない。コロナワクチンも、重症化を抑えるくらいの気持ちです」と言い、ワクチン接種前と変わらない自粛生活を送っているという。

浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
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