「シャープマスク」は、新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄だった2020年春、国産マスクの「救世主」として抽選販売をスタートした。
あれから1年以上経った今も、品質を担保しながら生産を続けている。抽選は55回目まで重ねてきた。当選しやすくなったという声もある一方、最近では、変わらずマスク販売を続ける姿勢を支持する声も強まっている。
安易に安くできない事情
「私も高いとは思いますが、メーカーには安易に安くできない事情と自負があることも知っています」
シャープの公式ツイッターアカウントが、2021年5月31日こう投稿した。シャープマスクの価格の話だ。スポーツ報知(電子版)が同日配信したシャープマスクに関する記事を紹介しつつ、メーカー側の気持ちを吐露した。
シャープマスクには普通サイズと小さめサイズがあり、通常価格は1箱50枚入りで3278円(税込)。1枚約66円の計算だ。シャープの広報担当は、スポーツ報知の取材に対し「一からマスクを作り始めたこと、国産であること、素材としても(価格は)適正だと考えています」と答えている。
今でこそ薬局やコンビニエンスストアでは、不織布マスクが安く手に入る。ただ、シャープはマスク不足だった頃から品質にこだわり続け、販売を続けてきた。最近ではツイッターに、マスクが品薄だった頃すぐ生産を始めてくれて感謝している、長時間着用していても耳が痛くならず重宝している、これからも頑張ってほしい、と応援する書き込みも目立つ。