「緊急事態宣言下でも東京五輪を開催する」
国際オリンピック委員会(IOC)幹部のこんなタカビーな発言が、日本人の神経を逆なでしている。IOCはなぜあんなに偉そうにしているのか。
「ホテルは5つ星」
IOCのジョン・コーツ副会長は、「世論の反対が強くても我々は我々の仕事をするだけだ」と記者会見で語った。トーマス・バッハ会長も、「我々は五輪に犠牲は支払わなければならない」と述べた。あとで「『我々』は『日本国民のことではない』」と修正したが、時すでに遅しだ。怒りの声はネットにとどまらなかった。
作曲家の三枝成彰さんは日刊ゲンダイで、「今回の発言を聞いて、西洋人はやはりアジア人を見下しているのだな、と思った。日本人を、まるで奴隷か召し使いのようにしか思っていないように見える。はっきり言って国辱ものだ」と怒りをぶちまけた。
五輪で来日するIOC幹部は高級ホテルに宿泊するということも報じられている。それだけに、「失言相次ぐバッハ会長 『ホテルは5つ星』のVIP来日に冷視線」(女性自身)などという冷ややかな記事も出ている。少なくとも多くの日本人がIOC幹部を歓迎するという雰囲気でないことは確かだ。