「納豆×トマトソース」に「納豆×コーンソース」。いずれもMizkan(愛知県半田市)が2021年5月25日に発売した「美納豆のデリ」のラインアップだ。
納豆特有のにおいや糸引きがなく、トッピングにはキヌア、オーツ麦、アーモンド、枝豆を使用しているためザクザク食感も楽しめるという。記者は納豆好きだが、初めての取り合わせ。そのお味は。
カップに納豆を移そうとして事故が
「美納豆のデリ」は、納豆、ソース、トッピングをカップで混ぜるだけだ。
さっそく、トマトソースとコーンソースの二種を試食することにした。まず、専用パッケージに入っている納豆をカップに移す...のだが、思いがけずいくつかこぼしてしまった。豆が糸を引かず、パラパラしているせいだ。普段、ネバネバした納豆を食べ慣れているので、豆が想定外の動きをしたように見えた。そのくらい、まるで糸を引かない。
納豆に顔を近付けると、甘く香ばしい香りがした。「納豆のにおいをまとっている煎り豆」の印象だ。香ばしさが強く、納豆が苦手な人にも受け入れやすいように感じた。
カップに納豆を入れ終えたら、ソースをかける。本当に合うのだろうか。
最後にトッピングをふりかけ、よく混ぜたら出来上がりだ。二種とも、見た目が鮮やかで、「おしゃれな納豆」感がある。ご飯と合わせず、まずはそれぞれ単体で食べてみた。
トマトソースは甘みと酸味のバランスがよく、いわゆる「豆のトマトソース和え」。口の中で糸も引かず、ネバネバも残らないので後味もさっぱりしている。
コーンソースは、より甘さが強い。おやつのようで、どんどん食べてしまう。記者は、トマトソースはご飯との相性が良いように感じたが、コーンソースは単体で食べた方がおいしさが引き立つ気がした。
納豆苦手な人から意外な言葉
ご飯以外との相性もよい。ポテトチップスやラスクなど、塩味が強いものに乗せて食べると、たちまちおつまみになる。
おつまみを堪能していると、納豆嫌いの記者の家族がやってきた。日頃からにおいに非常に敏感で、記者が同じ食卓で納豆を食べているといい顔をしない。試食が終わるまで近付いてこないと思ったが、クレームを入れる気だろうか。身構えていると、「これ、一個ちょうだい」と言われた。
ラスクに乗っているのは納豆だが、それでもいいのか。念押しすると、家族は一度鼻先に持ってきてにおいを嗅いでから、ひょいと食べた。
「納豆のにおいは確かにするが、そこまでくさいとは感じないし、味付けとザクザク食感のおかげでおいしい」
納豆が苦手な人でも、さして抵抗なく食べられるようだ。
「美納豆のデリ トマトソース」、「美納豆のデリ コーンソース」共に参考小売価格は税抜208円。1都3県(神奈川、千葉、埼玉)のナチュラルローソン約140店舗限定で販売している。