イーブイとキウイが、買い占められた。2021年5月28日発売の、ある「二つの新商品」を待ち望んでいたファンからの恨み節が、ツイッターにとめどなくあふれている。
ひとつは宝島社のファッション誌「GLOW」。2021年7月号増刊に特別付録としてついてくる「ゼスプリ キウイブラザーズ マスコットポーチ」を求め、各地のセブン‐イレブンに買い手が殺到した。何軒はしごしても手に入れられなかった人が続出するなか、フリマアプリ「メルカリ」で「キウイブラザーズ GLOW」と検索すると1667件表示される(5月28日12時15分現在)。中には雑誌定価の14倍以上という値付けも...。
マスコットポーチのみ「6500円」売却済み
「ゼスプリ キウイブラザーズ マスコットポーチ」は、ゼスプリキウイの公式キャラクター「キウイブラザーズ」のグリーンキウイとゴールドキウイが、1個ずつ手のひらサイズのポーチになったもので、雑誌には2個セット1組でついてくる。「GLOW 2021年7月号増刊」の定価は、税込1580円だ。
だがメルカリには、マスコットポーチ(2個セット)のみ、雑誌はつかず、税・送料込み6500円で売却済みの例がある。購入の手間や送料を除いた単純計算だと、4倍以上の値段だ。さらにマスコットポーチ(7組)のみで同2万2500円の値を付けて出品し、売り切ったユーザーもいる。単純計算で実に14倍以上だ。
記者が見た限り、マスコットポーチ2個セット1組での出品平均価格は4000~5000円前後が多い。GLOW本誌がついてくるか否かは、おおよそ半々。特筆すべきは売却済み率の高さで、ページを開くと「SOLD OUT」の文字ばかりが目に付く。新しい出品例も、少し状況を見ていると、あっという間に売れていく。
5月28日12時15分現在、宝島社公式通販、セブンネットショッピングで売り切れ。望みは薄いが、可能性があるとすればセブン‐イレブン店頭だ。
メルカリへの転売例が多数出ていることを知った「キウイブラザーズ」ファンは、ツイッターで、転売ヤーに「キウイの呪い」がかかれと怒りの書き込みをしている。
「せめて子どもたちの分は残してあげて」
「ポケモンカードゲーム ソード&シールド 強化拡張パック『イーブイヒーローズ』」も、きょう5月28日、多くの購入希望者がコンビニを回って買い求めている様子がツイッターから見て取れる。場所によって、すんなり買えるか、何軒足を運んでもお目にかかれないか、明暗が分かれているようだ。
同品は、カードがランダムに5枚入っており、希望小売価格は税込165円。そのほか、既に受付終了しているが、抽選販売で手に入れられる同4950円の「BOX」、同様の条件で同1万1330円の「セット」がある。カード単体で売る、BOXで売るなど、メルカリにはさまざまな形態での出品が見られ、価格帯もバラバラだ。ツイッターには「転売をするなんて、イーブイたちがかわいそう」、「せめて子どもたちの分は残してあげて」という意見が上がっている。