IT企業が先陣切る
そこで心配になるのが、接種後の体調管理だ。家族に高齢者を抱える人は一定期間、付き添いが必要になるかもしれない。会社勤めの人は、接種や副反応で会社を休むこともありうる。
22日の朝日新聞経済面によると、社員の接種のために、様々な便宜を図る企業が増えている。いわゆる「ワクチン休暇」だ。以下のようなIT企業の例が紹介されている。
・ヤフーは5月12日から、就業時間内にワクチン接種を受けることを認めた。また、副反応で休む必要が生じたり、家族の接種に付き添ったりする場合は、年次有給休暇とは別の特別な有休を取れるようにした。
・スマホゲーム大手のグリーやDeNA(ディーエヌエー)、フリーマーケットアプリ大手のメルカリも就業時間内のワクチン接種を認めた上で、接種の付き添いに加え、自分だけでなく家族の副反応の看病でも、特別有休を取れるようにしている。
これらIT業界以外でも、飲料大手のアサヒグループホールディングス(HD)やキリンHD、東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険も、就業時間内の接種を認める。三菱電機やスーパー大手のライフコーポレーションは、全従業員を対象に、ワクチン接種を受ける日は特別有休としているという。