世の中には、100万円以上する「超高級フルーツ」がある。2021年5月24日、「夕張メロン」の今年初の競りが行われ、最も高いものでは2玉270万円で競り落とされた。
同日付「NHK NEWS WEB」によると、19年には2玉500万円で競り落とされたとも。こうした驚きの価格で競り落とされる食材は、ほかにもある。
高級ブドウひと房130万円
まず、サクランボ。2021年1月5日に山形県の「天童青果市場」で行われた初競りで、「佐藤錦」に1箱100万円の価格がついたのだ。翌6日付けの朝日新聞デジタルによると、佐藤錦は地元の農家がハウス栽培したもので、1箱500グラム入り。現場ではどよめきが起きたという。
競り落としたのは、山形県内の農作物販売会社の営業本部長。同紙の取材に対し「コロナ禍で経済界や農業界が大きな影響を受けている中、払拭できるようにと願いを込めて競りに参加した」と答えていた。
ブドウもひと房100万円超えだ。2020年7月に石川県の「金沢市中央卸売市場」で、高級ブドウ「ルビーロマン」の初競りが行われた。山陽新聞(電子版)は同年7月16日付の記事で、この時出荷された100房のうちのひとつが130万円で落札されたと報じている。この時点で過去最高額とのことだ。金沢市の仲卸業者が落札し、石川県内の旅館が購入した。