味付け卵を簡単に作れる「味付けたまごメーカー」が100円ショップ「ダイソー」に登場した。公式サイト上には「話題の新商品」として2021年5月8日に掲載されている。
手軽に卵に味を染み込ませられる器具だが、「たまごメーカー」を入手するまでの過程はあまり手軽ではなかった。
「ジップロック」でも作って比較する
「たまごメーカー」は「ゆで卵と少量の調味料」で味付け卵が作れることをアピールポイントとしており、その利便性がツイッター上で注目を集めている。価格は110円(税込)だ。記者も購入して試すために中野区内(東京都)のダイソーを訪れたが、こちらではそもそも取扱いがなかった。
そこで他の店舗に電話で問い合わせ、「たまごメーカー」の有無を聞いて回ったが、取り扱いがないケースや売り切れを含め、17店舗が在庫がないと回答。「たまごメーカー」について多くの問い合わせが寄せられていると話すスタッフもいた。
ようやく在庫を確認できたのは18店めで、千葉県船橋市にある店舗だった。5月24日現在、フリマアプリ「メルカリ」を見ると1個1000円〜1600円以上の値段で11件出品され、うち6件がすでに完売だ。人気により品薄なのかもしれない。無事買えたのでさっそく試した。
必要な作業はゆで卵4個とめんつゆ100ミリリットルを入れて蓋を閉じるだけだ。容器は本体と外蓋・落し蓋で構成されている。商品説明によると、まんべんなく漬けられるので、卵をひっくり返す手間などは不要だという。
今回は食料保存袋「ジップロック」にも同じく100ミリリットルのめんつゆを入れて味付け卵を作り、出来や使い勝手を比較する。
味の違いはあるのか
まず卵を7分茹で、半熟卵を8個作った。これを「たまごメーカー」にセットし、めんつゆ100ミリリットルを流しこんだ。セット作業自体は30秒程度だ。全体が浸ってくれている。
そしてジップロック。卵全体を液が満たすように試行錯誤するが、ストローで空気を抜いてもうまくいかない。最終的に輪ゴムで縛った。この作業に5分ほど要した。
それぞれ冷蔵庫で1時間冷やし、取り出す。
まず「たまごメーカー」だが、しっかりと全体が染まっている。落し蓋の効果なのか、卵の上部までめんつゆの色が染みている。
一方で「ジップロック」で作った煮卵。ひっくり返すことをせずにいたからか、まだら模様のようなムラができた。輪ゴムで縛って悪戦苦闘したが、キレイには染まらなかった。
実食すると、どちらも適度な塩気と和風の味わいが染みていた。めんつゆに浸すだけで味付け卵として成立するとは、知らなかった。しかし正直に言って「たまごメーカー」と「ジップロック」で味の違いはほとんどわからない。どちらも、おいしい。
ただ、ゆで卵を用意すれば30秒程度で準備が完了する手軽さや、100ミリリットルのめんつゆで見た目のよい味付け卵に仕上がる点は便利だ。なお、説明書きによるとめんつゆのほか、「お好みの調味料」でも作れる。ごま油やラー油など、ほかの味付けで作ってみるのもいいかもしれない。