電話がつながった!だが予想外の展開
これはマズイと思ったAさんは、最寄りの医療機関への電話に切り替える。その結果は言うまでもないだろう。何度かけても「話し中」。もしくは、「ただいま電話が込み合っております。しばらくたってからおかけ直しください」。
何か所目かの医院で偶然電話がつながった。ちょっと自分でもびっくりしたという。受付の女性から、「一度、こちらまでお越しいただき、登録を済ませてください」と言われた。そう遠くないところにある医院なので、大慌てで自転車でかけつける。
待合室には、同じような先客もいたが、混んではいない。登録用の紙を渡される。名前と年齢、携帯電話の番号などを書いて受付に戻した。「接種日時が決まったらこちらから携帯に電話します」。
医院に行けば、即座に接種日が決まると期待していたら、そうではなかった。電話はいつごろになりそうですか、と聞いたら、わからないという。6月になるか、7月になるかも不明だった。
「ほかのところで先に予約が決まったら、こちらをキャンセルしていただいて結構です」。受付の女性が淡々と説明する。
もはやこれ以上、駆けずり回っても結果は同じだろう。気長に、医院から電話がかかってくるのを待つしかない。それ以上の予約努力はあきらめたという。