喫茶店のような味に
最後に牛すじと、油と混ぜた(A)を加えて完成。炊飯器を開けると、真っ茶色の米が出迎えてくれた。この段階ではあまり食欲はしない。カレーと共に盛り付け、8分沸騰させて作った半熟卵も加えた。
デミグラスとトマト、そして牛すじの出汁が効いているのか、ルーはビーフシチューにも似た洋風で奥深い味わいだ。また固形ルーとは別のスパイスを最後に加えているため、香り高く仕上がっている。
何より驚いたのはコーヒーライスの出来栄えだ。苦味はほとんどなく、においもほのかにする程度。付け合わせのライスとして違和感がなく、ささやかな香りが洋風カレーを一層大人びた印象にさせる。
固形ルーに色々と足したことで、酸味と甘味、そしてスパイスの香りが強い。「家庭のいつものカレー」ではなく、「喫茶店のカレー」を連想する一皿だ。
「大湊基地業務隊」のレシピという「煮りんご寒天よせ」も作った。りんご200グラムと砂糖30グラムを800ミリリットルの水で20分茹で、りんごを取り出す。残った汁に粉寒天4グラムを混ぜ入れ、冷蔵庫で冷やす。最後にりんごのみじん切りを散らしてできあがりだ。カレーを作る合間に仕込める、シンプルなデザートだった。