村上春樹さんがクラシック音楽の初エッセイ LP レコード約470枚をカラーで紹介

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LPレコードで音楽を聴いた最後の世代

   村上作品と音楽については、すでに研究者による『村上春樹の100曲』 『村上春樹を音楽で読み解く』などが出版されている。 加えて村上さん自身も音楽そのものに関する書籍を何冊か出している。

   和田誠さんとの共著のジャズエッセイ『ポートレイト・イン・ジャズ』『ポートレイト・イン・ジャズ 2』、和田誠さんとの訳詩集『村上ソングズ』、音楽エッセイ『意味がなければスイングはない』、小澤征爾さんとの対談集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』などがあるが、クラシックについての単著は初めてだという。

   村上さんは1949年生まれ。主としてLPレコードでクラシック音楽を聴いた最後の世代だ。当時はまだ、20世紀のクラシック音楽界を代表するような偉大な指揮者や演奏家の何人かは存命だった。彼らの演奏を聴きながら村上さんは何を考えてきたのか。なぜ作品にその曲を登場させたのか。村上作品のファンだけでなく、クラシック音楽関係者にとっても興味をそそられる一冊となりそうだ。

   価格は2530円(税込み)。

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