森喜朗発言も批判
山口さんは、早くから世界の舞台で活躍し、現役引退後は指導者として経験を積んできた。さらに現在は大学教員で日本学術会議会員。教育者・研究者・学者でもある。これまでもジェンダーを踏まえた国際的視野に立った発言でしばしば注目されてきた。
今年2月、森喜朗氏が女性蔑視とも受け取れる発言をしたときは、「日本はまだ男女平等が進んでいないと世界に発信してしまった」と残念がり、「スポーツや組織の会議では男女のバランスが必要」と指摘していた。
有力スポーツ関係者の東京五輪対応では5月17日、元マラソン銀メダリストの有森裕子さんが聖火リレーの代替イベントへの参加辞退が報じられたばかり。
山口さんはその有森さんと、「文藝春秋」4月号の「改めて開催の意義を問う『東京五輪、国民は望むのか』」というテーマで対談。政府や大会組織委員会が五輪開催強行に突き進む現状の問題点を語り合っていた。