突然のインスピレーション
今ならなんでもできる気がしてきた。知恵の輪でも鉄砲でもかかってきなさい!まず挑むは「キャストケーキ」。4分の1をくり抜かれた円柱形の箱の中に、同じ形のピースが3枚入っている。
J太「ふふーん♪酔ったからには今までと違う方法でやってみようかな〜」
さっきまでのように手先でがむしゃらにいじるのではなく、まずは観察をしよう。物事で一番大事なのは観察だってママが昔よく言っていたし。
ふむふむ、外装同様、内部のピースも、4分の1がくり抜かれているな。くりぬき部分を同じ方向に向ければ外れるのかと考え、ガチャリと試すが、そんな簡単じゃないようだ。
「素直じゃないんだから〜」なんてパズルに話しかけるが、答えてはくれない。ただ、なんだか知恵の輪と向き合うのが楽しいし、リラックスしてチャレンジできている。これは、ようやく知恵の輪に慣れてきたから?それともただ酔ってるだけ?。ふと、頭に電流が走り、
J太「あ!これ、この向きでピースの組み合わせを何パターンか試せば解けるんじゃないか」
とひらめいた。「というかこれ思い付いてもネタバレになるから解法書けないじゃん...」と今更気付いたが、試してみよう。カチャカチャとくり抜き部の向きを変えていく。そしてある組み合わせで、
J太「ピースが緩くなった!?」
内部の手応えが明らかに違う。さっきまではきつめに収まっていたが、グラグラとしている。そしてピースを引っ張ると、ミッションコンプリート。仲良しなピースたちはJ太によってバラバラにされました。
タイムはなんと20分53秒。手順は覚えていたので、戻すのも5分25秒で済んだ。合計は26分18秒だ。ひらめいた通りに解けて、酔っぱらいのテンションは最高潮。き、気持ちいい〜!。アルコールのパワーで、J太の隠れた才能が解き放たれたのかも?